果物と野菜の違いと見分け方

最近のスーパーマーケットの商品数はとても増えています。
輸入の果物や肉もそうですが、農家の生産技術の向上などで、かつて見たことも無いような種類の、野菜や果物が並んでいます。
私は先日、アボカドを買おうと野菜や果物売り場の棚を探していました。
そこでふと思ったのが、アボカドって果物だったよね~。
じゃあスイカは野菜かな~?などと、疑問が湧いてきたのです。

フクちゃんフクちゃん

そこで、今回は果物と野菜の違いや、見分け方、間違えやすいものについてお話ししたいと思います。

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果物と野菜の違いはどこ?

先ず、果物と野菜の違いについて考えてみましょう。
ウィキペディアで果物を調べてみると

「果物(くだもの、英: fruits フルーツ)は、食用になる果実。水菓子(みずがし)木菓子(きがし)ともいう。一般的には、食用になる果実及び果実的野菜のうち、強い甘味を有し、調理せずそのまま食することが一般的であるものを「果物」「フルーツ」と呼ぶことが多い。狭義には樹木になるもののみを指す。だが、(広く)多年性植物の食用果実を果物と定義する場合もあり、農林水産省でもこの定義を用いている。」

とあります。
また、果物(くだもの)という名前は、「木(く)のもの」というところからきていると言われています。
確かにここでいう、

  • 「狭義では樹木になるもの」
    りんご・梨類・チェリー類・桃類・あんず・梅・ぶどう・栗・柿・キウイ・ベリー類・みかん類など。
  • 「広義では多年性食物の食用果実」
    バナナ・マンゴー・パイナップルなど。

ということです。
果物には糖分やカリウムが豊富なので、いつでもどこでも栄養補給が出来るように、乾燥させてドライフルーツやジャムにして保存したり、発酵させてワインなどの原料にも使われています。
あの、アダムとイヴの禁断の果実はりんごでした。
アダムが誘惑に負けて、ついにりんごを食べてしまったという話。
人間の甘いものに対するあこがれは神話でも語られています。

では、野菜とはどういうものをいうのでしょうか?
次の特性を持つ植物が野菜とされています。
野菜はおかずとして調理して食べる、畑で作られる茎が柔軟な草本作物で、葉菜,葉茎菜,果菜,根菜,花菜等に大別され、果実の部分を食用とするナス科の茄子,トマト等やウリ科のきゅうり等の果菜も野菜です。
野菜を利用される部位によって分類すると以下のようになります。

  • 果菜類(ナスやトマト、ピーマン、かぼちゃ、きゅうり など)
  • 穀物類(トウモロコシ)
  • マメ類(アズキ・エンドウ・枝豆・ダイズ・ゴマ・インゲン など)
  • 発芽野菜(カイワレ大根・もやし など)
  • 果実的野菜(イチゴ・スイカ・メロン・マクワウリ)
  • 葉菜類(キャベツ・セロリ・チンゲンサイ・ニラ・ホウレンソウ・レタス・白菜 など)
  • 茎菜類(アスパラガス・タケノコ・タマネギ・ニンニク・ネギ など)
  • 根菜類(ダイコン・ゴボウ・ニンジン・レンコン・ショウガ など)
  • イモ類(サツマイモ・ジャガイモ・サトイモ など)
  • 菌茸類(エノキダケ・エリンギ・シメジ・シイタケ・マイタケ・キクラゲ など)

また、β-カロテンを豊富に含む野菜(100g当たり含量が600μg以上の野菜)を緑黄色野菜と呼び、それ以下の野菜を淡色野菜と分類しています。

  • 緑黄色野菜(カボチャ・ピーマン・トマト・ニンジン・ホウレンソウ・パセリ など)
  • 淡色野菜(タマネギ・キャベツ・レンコン・サツマイモ・セロリ など)
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果物と野菜の見分け方は?

一言で言うと、野菜は実・根・葉など様々な部分を食べるが、果物は実しか食べないで、木になるものが「果物」。
草として生えて実になるのが「野菜」としています。

果物と野菜で間違いやすいトップ5

  1. いちご
  2. メロン
  3. パイナップル
  4. すいか
  5. りんご

以上の5つのうち果物は・・パイナップルとりんごです。
いちご・メロン・すいかは、実は野菜なんです。
ただ、農林水産省では、果物のように食べられる野菜(いちご・メロン・すいか・フルーツトマトなど )を果実的野菜と分類し、区別しています。

まとめ

現代の野菜や果物は、種類も豊富で多様化しています。
スーパーに行けば他国の美味しい果物や、農家の直売や無農薬など、様々な野菜が季節を問わずこぞって並んでいます。
本当に豊かな時代になったと思います。
自分の目で確認して好きなものを選んで購入出来る時代です。
田舎で育った私の幼いころの食事と言えば、栄養も行き届かない畑で採れた根菜を、祖母が工夫して漬けてくれた漬物や、とれたての貧弱なキャベツや、細いサツマイモやトウモロコシを、それでも大切に食べたものです。
春は山菜やタケノコが毎日食卓に並び。
夏はトマトやキュウリを井戸水で冷やし、秋は庭の柿や栗とキノコ採り。
冬はリンゴと漬物を、家族でこたつを囲んで食べる。
それが田舎の野菜や果実の生活でした。
そんな昔を思い出すと、確かに食材が豊かになった現代が、本当にしあわせなのかとも思うのです。
今回は、果物と野菜の違いや、見分け方、間違えやすいものについてお話ししてきました。
これからの時代は、果物のように甘い野菜と、野菜のように調理できる果物がどんどん開発されて生産されていくのではないかと思います。
そして、野菜と果物の区別や違いについても曖昧になっていくのではないでしょうか。

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