ランニング足袋は早く走れる

TBSテレビでドラマ化された、池井戸潤原作の「陸王」ですが、今回は、話題になった「ランニング足袋」についてお話ししたいと思います。

最近、足袋を履いている人を見なくなったなあ~と、感じてはいましたが、私は年に一度だけ着用します。
地域のお祭り行事の時です。
大声で神輿を担いで、祭りの法被と白足袋姿は、暑い夏の風物詩。
夜の花火大会は観光客でいっぱい。
近くの温泉街のにぎやかな伝統のお祭りです。

フクちゃんフクちゃん

今回はそんな足袋を基に、注目の「ランニング足袋は本当に早く走れるの?」をテーマに足袋の魅力に迫ってみましょう!

スポンサーリンク

足袋とは

そもそも足袋って何?若い人は知らない方もいるのではないでしょうか?靴下のようであり、そうでもないような・・・調べてみました。

足袋(たび)とは、和装の際、草履や下駄などを履くときに足に直接履く下着のことです。
足袋
つま先が親指と他の指の部分の2つに分かれていて、木綿の布でできたものが一般的。
小鉤(こはぜ)という留め具で固定して履きます。

地下足袋(じかたび)という足袋は、木綿ではなく丈夫な生地でできていて、底部にゴムを貼り付け、屋外で履くことも出来るのです。
地下足袋
足袋の歴史については、諸説あるようですが、一般的には室町時代以降に、草履が普及し、武士の間で皮革性の足袋が広がってきてからだそうです。
その後戦国の世になるにつれ、革足袋が軍装として使われるようになりました。
江戸時代でも、革足袋が一般的でしたが、革の需要が多くなり木綿の足袋が大流行し、布でできた足袋は様々な色や種類が登場してきましたが、礼装には白足袋と決められました。
それは、今でも慣習として残っていますが、和装から洋装に変化した現代では、特に茶人や僧侶、能楽師、歌舞伎役者、芸人などの伝統的な日本文化を継承する人々に使用されるに留まっています。

現代は、足袋の存続は極めて厳しいのかもしれません。
それでも、日本文化においては、なくてはならない役割を果たしているようです。

スポンサーリンク

ランニング足袋の誕生について

では、その注目のランニング足袋はどうしてできあがったのでしょうか?

私たちは、外出するときには当たり前に靴を履いています。
足を護ったり汚れないために履いていますが、実はその靴が足や身体に負担を掛けて、弊害を招くことになっているというのはご存知でしょうか。
例えば、新しい靴を買って歩くと靴擦れが出来たり、つま先が細い靴で、長時間締め付け続けると外反母趾になります。
これが長時間、靴を履いて走り続けるマラソンランナーにとっては、かなり深刻です。
マラソンランナーの多くは、底にクッション性のあるランニングシューズを履いています。
ランニングシューズで走るときには、かかとから着地するようになります。
それが脚や膝への大きな衝撃になり、膝や脚全体に負担が掛かり、怪我につながってしまうのです。
自分に合わない靴を履くことは、競技のタイムは勿論、死活問題なのです。
本来、足の裏は歩く時に地面との圧力を感知して、身体にかかる衝撃を調整する役割を果たしているそうなんです。
要するに、天然のクッションということです。
人類が裸足で生活できていたのは、この足の裏の機能を充分に使っていたからだそうで、それが、自然に膝のケアになりました。
もちろん外反母趾などの足指の変形も起こらないのです。
このように、ランニング足袋は、地面の感触を感じながら、足そのものの天然クッションを活かし、理想的な歩き方・走り方が実現できるように誕生したのです。

ランニング足袋の効果は?

従来のランニングシューズとは違い、底にクッション等は使用せず、限りなく素足感覚に近づけられているので、履いて走ると自然とつま先から着地するようになるので、衝撃が少ない着地方法が自然と身に着くそうです。
足の前方でフワッと降りたあと、足を引き上げて前へ進むと、大地のエネルギーを感じるようだとも言います。
また、無理のない、筋肉の伸び縮みを利用しながら走ると、裸足の感覚が得られて、ほとんど足音がしないそうです。

ひとつ注意するとすれば、今までクッションによって護られていた走り方を、いきなり裸足感覚のランニング足袋に変えると怪我につながるかもしれませんので、しばらく足が順応するまでトレーニングを調整していくことが望ましいということです。

まとめ

今回は、「ランニング足袋は本当に早く走れるの?」というテーマを基に、①足袋とは?②ランニング足袋の誕生。そして最後に③ランニング足袋の効果は?についてお話してきました。
足袋は古くから、様々な形状や素材色など、変化を遂げてきましたが、洋装中心の現代の生活では、あまり使用されなくなっています。
ところが、現在のマラソンシューズがランナーの怪我の原因になっていることもあり、裸足走行型により近い、ランニング足袋が開発されました。
結果的に、ランニング足袋は早く走れるのかどうかは、まだはっきりはわかりませんが、怪我をしにくい走り方が出来るようになるということは、何よりのメリットではないでしょうか。
今後も、ランニング足袋を応援していきたいと思います。

スポンサーリンク
この記事が役に立ったらSNSでシェアしてね!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう