
先日、本棚の整理をしていたら、古いノートに押し葉にしていた四つ葉のクローバーをみつけました。
多分20年以上も前に挟んでおいたものです。
四つ葉のクローバーをみつけると幸せになれるという伝説を聞いたことがあったので、嬉しくてノートに挟んだのだと思います。
そういえば、四つ葉のクローバーは「幸せのシンボル」といわれるのはなぜでしょう?
深く考えたことが無かったです。
[char no=”1″ char=”フクちゃん”]今回は、そんな四つ葉のクローバーについて、とってもロマンチックなお話です。
最後までお付き合いください。[/char]
四つ葉のクローバーとは
子どもの頃、近くの野原で、よくシロツメクサの花を摘んで花冠にしたり、花をひとつひとつとっては、甘い蜜を味わったり、四つ葉のクローバー探しをして遊んだりしました。
その頃は、みつけた四つ葉を人にあげると、もらった人は不幸になるというウワサがあり、子どもながらに根拠があるのかもわからず信じたものです。
クローバーは、シロツメクサという葉のことです。
通常、小葉は3枚ですが、たまに3枚以上のものもあります。
たまにみつけることができる四つ葉のクローバーは、三つ葉の変異体ということになります。
四つ葉のクローバーを見つける確率は、1万分の1~10万分の1と言われております。
その稀少価値から、みつけたらラッキー、幸せという気持ちにもなりますね。
四つ葉のクローバーはなぜ出来る?
四つ葉は、成長点が傷つけられたためにできた奇形のようです。
クローバーが群生しているところや、公園などの、よく踏みつけられる場所で比較的みつけられるのは、このためだそうです。
それを利用すると、四つ葉のクローバーは、三つ葉の成長点を針などで刺激することで、人工的に作ることができるそうです。
先日、友達が五つ葉のクローバーと、七つ葉のクローバーをみつけて写真を送ってくれました。
五つ葉、六つ葉、七つ葉が見つかる確率は、
- 五つ葉は100万分の1
- 六つ葉は1600万分の1
- 七つ葉は2億5000万分の1
ということです。
四つ葉が「幸せ」なら、五つ葉は「超幸せ」七つ葉は、「超・超幸せ」ということでしょうか?
因みに、クローバーの葉の数のギネスは、56枚葉だそうです。
四つ葉のクローバー伝説
それでは、今回のテーマでもある、四つ葉のクローバーが、なぜ幸せのシンボルになったのでしょうか?
その答えは、クローバーの伝説にありそうです。
アイルランドでは、このクローバーを国の象徴としています。
それは、アイルランドにキリスト教を広めるためにやってきた聖パトリックが、クローバーが小さな三つ葉になっていることから、その葉の1枚1枚が「父なる神・キリスト・聖霊」にたとえました。
クローバーを手にしながら、三位一体の教え「信仰、希望、愛」を説いてまわったと、伝えられています。
このように、三つ葉でも3つの幸運のシンボルであるといわれていたのですから、更にもっと珍しい四つ葉のクローバーには、より強い力がある、と信じられたようです。
つまり、そこに1枚葉がプラスされた四つ葉のクローバーは、キリスト教のシンボルの十字架にたとえられ、貴重な四つ葉のクローバーは、「神の祝福がもたらされる、最高の幸福のシンボル」と伝えられるようになったのです。
そして今でも、アイルランドでは、このクローバーを国の象徴としているのです。
他にも、西洋には、このような四つ葉のクローバーにまつわる話がいくつも存在しています。
たとえば、イヴがエデンの園を追われる時、お守りとしてクローバーを持っていたという伝説や、有名なナポレオンも戦場で馬に乗っていた所、偶然四つ葉のクローバーを見つけ、体を伏せた瞬間に銃弾がすれ違い、命を救われたというエピソードなど。
なるほど・・調べてみると面白いですね。
それでは、日本ではどうだったのでしょうか?
日本でも、この三つ葉は「希望」「信仰」「愛情」の象徴とされてきました。
そして四つ葉のもう一枚は、「幸福」のシンボルとして伝えられ、なかなかみつけられないため、みつけたら幸運になるという伝説にもなりました。
これら四枚が揃うと「 True Love ( 真実の愛 ) 」という意味になるそうです。
なんだかロマンチックな話ですね。
こうして、人々に四つ葉のクローバーは、幸せをもたらすシンボルとして広く伝えられるようになったのです。
まとめ
今回は、「四つ葉のクローバーが「幸せのシンボル」と言われるのは何故?」をテーマに、四つ葉のクローバーについてお話ししてきました。
その伝説の陰には、キリスト教を広めるためのたとえ話があったのです。
三つ葉の幸福のシンボルが、めったにみつからない四つ葉になる事で、さらなる神の祝福につながる幸福が訪れ、また「True Love( 真実の愛 )」という意味になるということ。
なんてロマンチックな伝説なのでしょうか。
古いノートの中にみつけた四つ葉のクローバーを、これからも大切にしたいと思います。
だって私は、このクローバーを2回みつけたのですから。
丁度調べたいことだったので助かりました!