
ブルーベリーが目にいいと聞いたことはありますか?
目に良いと言われているのは、ブルーベリーに限ったことではありません。
それでもブルーベリーが目に良いと言われているのはなぜでしょう。
そもそもどんな効果があるのでしょうか?
また、ブルーベリーは家庭で育てる事も可能な植物です。
初心者の方でも、比較的育てやすい果樹です。
地植えや鉢植えのどちらでも育てられることや、実をつけなくても観葉植物として扱えることなど、育て方が楽しめる植物です。
[char no=1 char=”フクちゃん”]今回は、そんなブルーベリーについてのお話です。
ブルーベリーが目にいいと言われる理由や、育て方、種類や選び方についてもご紹介したいと思います。[/char]
ブルーベリーが目に良いといわれる理由は?
ブルーベリーと聞くと、目に良いという事が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
ブルーベリーとは、その名の通り、濃い青紫色をしている果実が印象的です。
この青紫色の「アントシアニン」が目に良いといわれる成分と関係しています。
アントシアニンはブルーベリーだけに入っている成分ではありません。
例えば、ナスや赤カブ、赤シソ、紫いもや他のベリー系類にも含まれていますが、ブルーベリーの成分の場合は中までしっかり青紫に染まっています。
これは、他のものと比べて含有量が多いという証拠なのです。
このアントシアニンは、ポリフェノールの一種です。
体内でロドプシンという視覚に関するたんぱく室の合成に関っており、視機能の改善や視力低下の防止、白内障の予防にも効果があることから、目に良いと言われています。
出典:http://xn--mckrk1jgk1b7fcf0htec.jp/
目が見える仕組みは、皆さんはご存じでしょうか。
人は、目に入ってきた映像を網膜に映し出し、それを脳に伝えることで「目が見える」と感じます。
映像を伝えるときに、網膜にあるロドプシンは分解と合成を繰り返し行います。
しかし、視覚に関るロドプシンは疲れや加齢によってその機能は低下していきます。
そうなると、目がしょぼしょぼしたり、かすんだりぼやけたりしていきます。
そこでアントシアニンの出番となります。
アントシアニンには、ロドプシンの分解と合成を助ける機能があります。
第2次世界大戦中、夜間飛行や明け方の攻撃の際、薄明りでも物がはっきり見えたパイロットが、毎日食べるほどブルーベリージャムが好き、というところから研究が始まりました。
また、アントシアニンはブルーライトからも目を守ってくれる、という研究結果も出ています。
自分でも育てられる!ブルーベリーの育て方を紹介
目に良いといわれるブルーベリーですが、庭で育てることも、比較的簡単にできます。
いくつかの点を押さえれば、誰でも育てることは可能なんです。
出典:http://www.matuno.co.jp/
①ブルーベリーの育て方で最初に知っておくこと
ブルーベリーは酸性の土を好み、乾燥を嫌います。
そのため、酸性の土を作って植え、こまめに水やりをしましょう。
また、ブルーベリーは違う品種の雄しべと雌しべがつくことで初めて果実を実らせます。
ナシやリンゴと同じような性質を持っています。
②ブルーベリーの苗の植え付け時期や方法
ブルーベリーを植える時期は関東以西は9月上旬~12月上旬、寒冷地であれば3月が良いでしょう。
地植えの場合、酸性の土を用意し、苗を植えます。乾燥防止のために、土の上にわらなどをしきましょう。
鉢植えの場合、苗よりも一回り大きな鉢を用意して鉢底石を敷き、1/3ほど土を入れ、苗を鉢の中心に置きます。
隙間が無くなるように土を苗の周りに埋め、水をあげて完成です。
③ブルーベリーの土作り、水やり、肥料の施し方は?
市販のブルーベリー用の土を使うのが、一番早い方法です。
自分で作る場合は、ピートモスという水気の多い場所で育った植物を砕いて乾燥させた土5~10:鹿沼土を0~5ほどの割合で混ぜた土がおすすめです。
水やりは、鉢植えなら春・秋は数日に1回、夏なら毎日水やりをしましょう。
地植えの場合、2週に1回ほどを目安に水を上げましょう。
乾燥した日が続いたら、間隔を短くしましょう。
肥料は、カリ、リン酸、窒素の3つの成分を含んだものを土に混ぜるか、土の上に置くのが良いでしょう。
④収穫
ブルーベリーは6~9月上旬頃が収穫時期です。
収穫後に甘みが増すことはないので、すぐに食べましょう!
ブルーベリーの種類ってなにを選べばいいんだろう?
ブルーベリーはいくつかの品種が存在しており、それぞれ特徴を持っています。
現在、主に栽培されているブルーベリーはノーザンハイブッシュ系、サザンハイブッシュ系、ラビットアイ系となります。
出典:https://www.wakasa.jp/sozai/blueberry/
栽培方法は基本的に同じですが、栽培に適する条件は異なります。
それぞれの地域にあった系統・品種を選ぶことが大切です。
ノーザンハイブッシュ系
アメリカ北東部を中心に分布する野生種を改良したものです。
根が浅く広がるため高温や乾燥に弱い反面、冬の低温には強く、関東以北から東北地方に適していますが、北海道でも栽培できます。
おすすめ品種としては、最大級の大きさ「チャンドラ」は甘酸のバランスが良いです。
また風味品質が極上の「ブルーレイ」は樹勢が強く、農産性が高い品種です。
サザンハイブッシュ系
ノーザンハイブッシュ系を改良した暖地向きの品種です。
果実の性質はハイブッシュ系ですが、栽培地はラビットアイ系と同じか、より温暖な地域に適してします。
東北南部~沖縄で栽培可能です。
おすすめ品種は、農産性で収穫量が多い「ミスティー」は味も良好です。
また、コンパクトに樹形がまとまる「サンシャインブルー」も味は良く、収穫量も安定しています。
ラビットアイ系
栽培適地は関東以南で、砂質土から粘着土まで土壌適応性が広く、生育はノーザンハイブッシュ系及び、サザンハイブッシュ系より収穫量が多いです。
おすすめ品種は、「クライマックス」で、果実の日持ちが良いのも魅力の一つです。
また、「フェスティバル」は収穫量が多く、生食にも加工にも適しています。
地植えでおすすめなのは、ラビットアイ系の「クライマックス」、ノーザンハイブッシュ系の「ジャジー」、サザンハイブッシュ系の「サンシャインブルー」「アイブルー」などがおすすめです。
鉢植えに最適なのは、サザンハイブッシュ系のサンシャインブルーで、ベランダ栽培も可能です。
まとめ
今回はブルーベリーについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ブルーベリーはそのまま食べることが多いですが、加工用としてもバラエティに富んでいます。
ジャムを作ったり、デザートソース、ジュース、果実酒、パンケーキなどの製菓材料、さらに肉や魚介料理のソースなどに利用できます。
生食なら大粒で甘い品種、加工するなら収穫量を重視して品種を選ぶと良いでしょう。
スマートフォンに慣れている現代人にとっては、ブルーライトも気になるところですよね。
目にも優しく、育てやすいブルーベリーを育ててみてはいかがでしょうか?