松竹梅は縁起のいいものとして、生活の中の慶事のシーンでは欠かせません。
でも、なぜ松・竹・梅なのでしょうか?
日本には、この漢字のつく姓(名字)の人や地名がよく使われています。
お寿司屋さんやうなぎ屋さんでも、特上や並ではなく、松竹梅をメニューに使っている処も多いですね。

フクちゃんフクちゃん

そのルーツについて深く考えたこともなかったのですが、今回は、この松竹梅の、①使われた由来 ②使われ始めた時期 ③松竹梅の順番についてお話していきましょう。

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松竹梅が使われた由来は?

「松竹梅」の起源は中国にあると言われています。
中国の宋時代に、文同(ぶんどう)、蘇軾(そしょく)等の文人が、「竹」をテーマにした水墨画を描き始め、やがて松や梅も含め、この3つが「清廉潔白、節操」を表していると考え、「松竹梅」の3つを「歳寒三友(さいかんさんゆう)」として、よく画かれるようになりました。つまり、この3つは、文人たちの書画のモデルとして流行したようです。
では、「歳寒三友」とはどういうことなのでしょうか?
「歳寒」のルーツは孔子の『論語』の中に表されているようです。極寒の厳しい環境の中でも、美しく清廉潔白である「松竹梅」は、まさに中国の文人たちの理想だったようです。「松竹梅」は、たくさんの人々に愛されました。

先ず「松」について。松は、1年中、寒く厳しい冬でも常に豊かな緑をたたえ、寿命も長いところから、花言葉も「不老長寿」といわれ、長寿の象徴になっています。
次は「竹」です。竹も松と同じ様に冬でも常緑で葉を落としません。強靭でしなやかに、粘り強く雪にも負けずに、真っ直ぐ上に伸びて折れにくい事から「無事」や「出世」又は「成長」を表すそうです。
そして「梅」は、やはり真冬の厳しい寒さの中でも、早春につぼみを育む「生命力と華やかさ」の象徴と捉えられています。
以上が「歳寒三友」という語源です。

松竹梅は、このような「不老長寿」や「無事」、「出世」や「成長」、そして「生命力と華やかさ」などへの憧れから、あやかりたい縁起のいいものの、シンボルになったようですね。
それぞれ共通しているのは、極寒の中でも美しく生命を燃やしている植物であることです。当時の冬の厳しい寒さを乗り越えることが、いかに困難だったかがうかがえます。

松竹梅が使われたのはいつごろから?

「松竹梅」の起源についてはわかりましたが、では、いつごろから使われたのでしょうか?

この「歳寒三友」は、先に述べた通り、平安時代に中国から日本へ伝わり、「松竹梅(しょうちくばい)」と呼ばれるようになりました。当時は中国の文化の影響が大きかったようです。
それから一般的に庶民に使われ始めたのが、江戸時代の様です。

たとえば、天ぷら屋さんやお寿司屋さんのメニューで、特上や上、並とあっても、お客さんが一番安い並を注文しにくいため、松竹梅に変えて注文してもらうようになったそうです。店によっては梅竹松の順になっているところもあったようです。
これは、日本人の江戸っ子文化の粋でしょうか。

現在の日本では、祝い事の席でうたわれたり、門松や雛飾り、結婚式の引き出物、年賀状のイラストなど、おめでたいことの象徴として使われるようになっています。
こうして、私たちの中でも、広く「松竹梅」は縁起がいいという認識は定着するようになりました。

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松竹梅の順について

松竹梅は縁起のいいものの代表として使われる一方で、商品等のランクを表すものとしても使われていることは、お話ししました。では、なぜ「梅竹松」ではなく「松竹梅」なのでしょうか?どうして、その順番になったのでしょうか?

語感の並びの良さで並んでいるだけではないかという説もあります。
「しょうちくばい」は「ばいちくしょう」より言いやすく憶えやすい。
そもそも、中国から伝わったころは、3つに優劣といった意識は全くありませんでした。
お店によっては違うところもあるようですが、一般的には松が一番上です。
昔から日本では、松という植物は特別だったようで、神事では、松は神様をお迎えし、邪気を払う力を持つとされるそうで、お正月には「門松」を家の前に立てるという風習があります。
「松」は「竹」や「梅」とは別に、神と繋がっている植物と思われていたのでしょう。
それで、「松竹梅」の順番が一般的になったようです。

最後にまとめ

今回は、この松竹梅の、①使われた由来 ②使われ始めた時期 ③松竹梅の順番についてお話しして来ました。
「松竹梅」使われた由来は、中国の「歳寒三友」の意味からだということ。松と竹と梅は、それぞれ人の生き方の理想のシンボルだったということ。また、使われ始めたのは、主に江戸時代の高級料理のランクだったということ。今でも日本では縁起のいいものとなり、商品のランクとして使われるようになっていること。そして、松竹梅の順番は、主に日本では「松」崇拝から、一番には松が来るのだということですね。
今度から、お寿司屋さんで「松竹梅」のメニューを見たら、是非この話を思い出してください。

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