夏のキッチンや排水口はコバエの温床。
エサも豊富で産卵場所には持って来い。
いきなりの大量発生などは、本当に困りものです。
どうにか「コバエ・ストレス」のない生活をしたいもの。
今回は、コバエってどんな虫かを知っていただき、その発生源、コバエ対策、コバエの駆除方法について、この小さいけどイライラする、コバエの対応方法についてお話します。
コバエってどんな虫?
コバエっていう名前の虫はいないのです。
私たちが通常読んでいる「コバエ」は、小さなハエの事です。
ハエの子どもがコバエというわけではありません。
体調が2ミリ程度なので、網戸のすき間から部屋に入ってくることもできるので、いつの間にか侵入して繁殖するので、とても厄介な虫です。
日本では主に「ショウジョウバエ」、「ノミバエ」、「キノコバエ」、「チョウバエ」の4種類のコバエが見られます。
ショウジョウバエ
中でも、腐敗した果物や野菜、調味料やアルコールなどを好み、キッチンのゴミ箱や三角コーナーで発生するのが「ショウジョウバエ」です。
発酵した腐植物質や酒粕、ぬか味噌、生ゴミなどに卵を産み付け、成虫まで約10日間(25℃の温度条件下)と非常に速く、一般家庭でも生ゴミを放置しておくと、あっという間に発生することがあります。
ノミバエ
「ノミバエ」は、名前の通り、体は小さく動きは素早く、羽を使って食卓の上を飛び回ったり、壁面など走りまわります。
動物の排泄物や昆虫の死骸などから発生することもあります。
キノコバエ
「キノコバエ」は、観葉植物の植木鉢、鉢に生えたキノコや腐った植物、腐葉土などにも産卵します。
チョウバエ
「チョウバエ」は、羽が大きくチョウに似ていて、ハート型を逆にしたような形をしています。
洗面台や流し台の水回りの部分にあるガラス窓や壁にとまる習性があります。
コバエの意外な発生源
生ゴミ
ほとんどのコバエは台所にある生ゴミに卵を産み付けて発生します。
腐敗した食べ物の生ゴミの臭いを嗅ぎ付け、たくさんの卵を産んで幼虫となり、ゴミを栄養源にとても早く成虫となって飛び回ります。
バスルーム
バスルームや洗面所などの水周りにも注意が必要です。
排水溝や浴槽の狭い場所などにも産み付けます。
観葉植物
意外にも観葉植物も要注意です。
鉢に生えたキノコや腐った植物、腐葉土などにも産卵します。
コバエが特に多数発生する時期は、6~9月にかけて。
次は9~10月にかけて、つまり、食品などが腐りやすい湿度の高い時期です。
特に、湿気の多いところや、暗いところ、臭いのする場所などを好むようです。
コバエ対策は?
コバエ対策と言えば一言、やはり「清潔にする」以外にはありません。
生ゴミの処理をしっかりすることや、シンクの三角コーナーには、腐敗した食べ物を残さないようにしましょう。
果物の腐敗した臭いは、コバエの大好物です。
特に、外出時にはきちんと処理するように心掛けてください。
昼間、室温が上昇すると腐っていない生ゴミなども腐り始めます。
わが家は三角コーナーを置いていません。
三角コーナーではなく、シンクのゴムの蓋のある排水溝に網を被せ、水分のある生ゴミは水を切ります。
水を切ったそのゴミは網ごと少しずつポリ袋(スーパーのサッカー台にある食品パックを入れる小さい袋)に入れて密封し、ビニール袋を入れた蓋つきのゴミ容器に入れます。
臭いのある生ゴミや果実のゴミも同じです。
空気を抜くと、ゴミ箱の中での腐敗が少なくなります。
野菜くずなどの水分の少ない生ゴミは、そのままゴミ容器に入れます。
その後、殺虫スプレーをひと吹きして、ゴミ容器のビニール袋を縛って蓋をすると安心です。
ゴミ容器や蓋、ゴミ箱は、定期的に漂白剤で拭くようにするといいと思います。
漂白剤はコバエの大敵らしく、少しでもかかると死滅するそうです。
わが家では、ゴミ箱はゴミを出した後、必ず漂白剤を薄めたスプレーをして、軽く拭いて陽に当てて乾かします。
臭いもなくなってさっぱりします。
家の中だけ清潔に保っていても、周囲に生ゴミなど臭いのするものがあると、たちまち侵入しますので、家の周囲の片付けなども怠らないようにしましょう。
バスルームのコバエ対策は、石鹸カスや髪の毛、スカム(排水溝や浴槽の下などにできた汚水の汚泥状のモノ)などを、こまめに掃除することです。
排水溝はパイプクリーナーで定期的に行うといいです。
ただ、浴槽の下などはなかなか困難ですよね。
梅雨時などは湿気も加わりコバエの繁殖がピークになります。
お風呂の洗剤を周りにかけて、浴槽の下にシャワーなどを勢いよくかけます。
これだけでも違うと思います。
わが家は、キッチンで茶わんなどを漂白した漂白剤入りの水を、いつもバスルームの床に広げるように流します。
これは、浴槽の下や床、排水溝のカビ取りやコバエ対策にもなります。
湿気の多いバスルームや洗面所は、出来るだけ換気することもお忘れなく。
気持ちのいいバスルームは、家族も喜んでくれます。
コバエの駆除方法は?
コバエは幼虫が生まれてしまったら10日以内には成虫になってしまいます。
幼虫のうちに駆除しておくことが大切です。
発生源を突き止めて、専用の殺虫剤で撃退するのが効果的です。
コバエが発生した三角コーナーや浴槽の下などは、幼虫がいると考えられますので熱湯を注ぎましょう。
虫は熱湯をかけられると死滅します。
排水溝にはアンモニアがおススメ。
大さじ2杯の重曹を排水溝に入れ、カップ1杯の酢を流し込みます。
2時間ほど置いて水を流すだけで退治できます。
最近、コバエの駆除として最もポピュラーで簡単な方法が、めんつゆトラップです。
プラスチック容器に、めんつゆ:水=1:5の割合で入れ、そこに台所用洗剤を数滴入れます。
それをコバエが発生しやすい場所に置くだけです。
その容器は1週間以内で処分しましょう。
コバエが面白いように容器の底に落ちていきます。
手軽にできるので、コバエストレスから解放されるのにはとてもいい方法です。
家の中にコバエが大量に発生した場合は、殺虫剤の噴射がおススメですが、部屋を閉め切ってバルサンを焚くのも有効です。
煙を吸い込まないようにして、窓や扉らを開放し、換気を充分にとりましょう。
まとめ
以上、あなたも一度は経験したことのある、あの「コバエ・ストレス」から解放されるために、「誰でも簡単コバエ対策!意外な発生源と駆除方法」について、コバエってどんな虫?・コバエの意外な発生源・コバエ対策・コバエの駆除方法をご紹介しました。これでもうあなたは、コバエの居ない快適な生活を手に入れましたね。